1月29日(土)大分市コンパルホールにて、
「誰もが安心して暮らせる大分県条例」づくり実行委員会結成会が開かれ、
スタッフ4名で参加しました。
「誰もが安心して暮らせる大分県条例」づくり実行委員会は、
十数年前に大分市で起きた、二つの在宅重度障がい者の
母子無理心中事件をきっかけに、在宅の障がい者の直面する諸問題を
自分たちの地域の問題として、当事者とともに取り組もうと
自発的な小さな動きから始まりました。
しかし、十数年を経た現在の状況に抜本的な変化はなく、
同じような事件がまた起きる可能性が残されているのが事実です。
そんな中、千葉県で平成18年に
「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」が制定されました。
条例づくりには、市民や障がい当事者・家族が直接参加し、
差別というものの考え方を、健常者と同等な生活をするために
必要なバリアを除去されないことを定義に、県政の目標として条例化されたのです。
この千葉県条例をモデルとして、独自に取り組もうと考え
条例づくりのステップのひとつとして結成されました。
【千葉県HP-障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例-】
http://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/shougai-kurashi/jourei/index.html
この日は雪の降る中、県内各地から約80名の方が参加されました。
まず呼びかけ人代表として、在宅障害者支援ネットワークの
徳田靖之氏が挨拶された後、事務局より経過報告と
「条例づくりにかける思い」をテーマにリレートークが行われました。
当事者、家族、福祉関係者数名より、それぞれの思いを発表されていましたが、
その中で
当事者:
「障がいがあっても、車を運転中、自分は障がい者ではなくなる」
健常者
:「外国語を話せない人が外国に行けば、そこでは障がい者である」
という言葉が対照的で、とても印象に残りました。
本来は
誰もが「障がい者」であり、「健常者」であるんだなと
改めて考えることができました。
障がい者であるというだけで地域社会で暮らしにくい方が多い中、
この気付きを多くの方々が持つことで、
誰もが暮らしやすい大分県になっていくのではないかと思いました。
リレートークの後、意見交換が行われましたが、
具体的な事例を元にした質問や、意見が多く飛び交い
皆さんの条例づくりに対する強い思いを感じました。
今後の活動としては、定期的に実行委員会が開催され
具体的内容について話し合う方針ですが、
その様子をブログでもご報告していけたらと思います。
【記事:山崎貴子】